芸カ14の新刊についての話と七倉小春ちゃんについてのお話
芸カ新刊のあとがきがあまりにも淡泊すぎたのでこっちで補足(言い訳)をつらつらと書いていきたいと思います。
その前に、今回の新刊は文字数にして約13000文字と、非常に低ボリュームな作品になってしまいました。原因はプライベートがなにか何かと慌ただしく原稿に時間が割けなかったのと、そんな最中にゼルダにどハマりしてしまったのが原因です。申し訳ございませんでした。けどしょうがないじゃん!ブレスオブザワイルド超面白いんだもん!あんな濃密でやりごたえあるゲーム出されたらハマっちゃうのはしょうがないじゃん!そろそろDLC二弾来るから今年の年末年始はゼルダ(とマリオオデッセイ)やればいいんすよ!
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話がめちゃくちゃ脇にそれました。あともう一つ原因がありまして、71話のあらすじを見て「これは見るまでは書けないな…」と思ったから、というのもありました。そうです、あの七倉小春三部作です。
小春ちゃんが四ツ星に戻ってきて「ゆめちゃんが好き」を経てのレインボーベリーパルフェ誕生までの一連の回です。これを見るまでは書けない!というか書けるようなテンションになれない!というわけで執筆開始がだいぶ後倒しになりました。
んでもって71、72、73話が放送され、感動で胸が満たされたのは勿論の事なんですが、一方でまだ胸の片隅にはもやもやが残っていたのでした。
「なんかこれ、めちゃくちゃ巧い具合にはぐらかされたんじゃねえの?」と。
これは不満というか単なるワガママになってしまうんですけど、小春ちゃんのCG作らないのを無理やり正当化してないか?と思ってしまったのでした。
「ゆめちゃんと、そしてレインボーベリーパルフェのドレスを着る皆さんを、もっともっと輝かせたい。これが私のアイカツです!」(73話より引用)
この言葉が小春ちゃんの信念であることは間違いないですし、イタリアにまで渡りヴィーナスアークに入学して既存のどれにも当てはまらない、自分だけのアイカツを探し続けた小春ちゃんの到達点と言えるでしょう。
けどその一方で「これが小春ちゃんのアイカツなんだからステージはいいよね?」と誤魔化されたような、そんな印象を同時に受けたのもまた事実でした。たとえそんな意志がなかったにせよ、今までの小春ちゃんの境遇を顧みればそういう裏がどうしても脳裏を過ぎってしまうんですよ…(後日これは覆されるのですがそれは後程)
ここで小春ちゃん復帰後からぼんやりと思っていた疑問がくっきりと表出しだしました。
「小春ちゃんはアイドルなの?それともデザイナーなの?」と。
スターズではいちご世代あかり世代とは違ってミューズが実質デザイナーみたいな扱いであり、星のツバサシリーズではローラや真昼、リリィらが自らのドレスを制作してる場面も見受けられました。ミューズが実質デザイナーなら、小春ちゃんの立場は何なの?そもそも小春ちゃん自身はもうアイドルの夢を諦めてしまったの?という疑問が沸々と湧いてきました。
例えばこれは最近ショップで発売されたうちわなんですけれど、ゆめちゃんがMuse&Designerと表記されていて小春ちゃんはDesignerとしか記されてないんですよ。……いや、じゃあ小春ちゃんの立場は一体なんなんやねん!というもどかしさをどうしても覚えてしまい…(ツーショットなのにゆめちゃんはスタープレミアムレアドレスで小春ちゃんは幹部制服というのもまた拍車をかけている…)
そんなこんなで満たされたはずなのに、もやもやが収まらない。というあまりにも複雑な精神状況に身を置くハメになってしまいました。このままアイドルとしての小春ちゃんはフェードアウトしてしまうのか?トップデザイナーとトップアイドル、二足の草鞋なんて無理なのか?いやいや、かつてデザイナーとアイドルを両立させてた大先輩がアイカツに居たじゃないか……………じゃああの二人と小春ちゃんを突き合わせたら新しい何かが生まれるんじゃ………それだ!!!!!
という感じに新刊のプロット作業が動き出しました。以降ぼちぼちと原稿は進んでいたのですが、色々あって足踏みしてしまう状況に見舞われました。
そしてそのタイミングで遂にアレがやってきました。そうです、79話『ハロウィンサプライズ』です。
あらすじの時点で
「なにやら作戦を立てているゆめと小春………ハロウィン………ハロウィンプリンセス……サプライズ………まさかね」
みたいな、いつものような捏造じみた思考を繰り広げてはいたのですが、78話の予告で思わず奇声を上げ以降1週間胃に穴が空きそうなコンディションで過ごしていました。
そして遂にその時がやってきました。その辺について語りだすとキリがないのでこの辺りは割愛するとして、一つ気になることがありました。
ゆめこはのMessage of a Rainbowでは「輝きたい 七色に」という歌詞の部分は小春ちゃん(ななせ)が歌ってるんですよね。これこそが、この言葉こそが小春ちゃんが目指していた道の到達点だったのでは?!と、少なくとも自分はそう思ったのでした。
アイドルとデザイナー、色は違えどその2つの色が重なり合えばもっと綺麗なモノが生まれる。更にそこに5つの色が重なれば虹色が生まれる。その色は正に様々な顔を持っていて、一つの場所に留まらず新たな環境に飛び出し様々なアイカツを経た小春ちゃんにとっても相応しい色なのではないか。そんなこんなでようやくはっきりと自分の物語の着地点が見えたのでした。
今後ゆめちゃんと小春ちゃんは、レインボーベリーパルフェはどんな成長を遂げていくのか楽しみにしたいと思います。ただせっかくCGが出来たんだからOPのサビの部分に小春ちゃん追加しても…………なんて思ってたら80話で早速追加されてバンダイに足向けて眠れなくなりました。以上です